・差別の根本的な原因
多くの常識的な大人は差別はするべきではないと子供に教えるかと思います
男女差別、人種差別、経済的格差による差別など世界的な社会問題に対して差別をなくすのは善であるというのが世界的な方向性としてあるよう感じます。
私自身、子供の頃からそういったニュース、映画などを見て、差別はしてはいけないという倫理感が確立されていきました。しかしながら、実態として分かることは女性が正社員として男性並みの給与水準が期待できる職場というのはかなり職種が限定されるということです。これは、男女差別の根本的な原因であると思います。

「女性蔑視は何処からきたのか」という御質問にお答えするなら、女性の方が男性よりも平均的な収入が低かったからということになります。真の男女平等を実現するために必要なことは、「輝く女性」といったキャッチフレーズで啓蒙活動を行うことではなくて、今なお存在する男女間の平均的な収入の格差を縮小することなのです。
  永井俊哉ドットコム「仏教はなぜ女性を差別するのか」の質問に対する回答部分

・専業主婦と無職
2年前に正社員であることをやめました。現在は無職です。
正社員時代、同世代で専業主婦をしている友人になにげなく尋ねていた「働くつもりはないの?」という質問を今の私は同じ言葉を友人にかける気にはなれません。

正社員時代は働くということは正規雇用されることであると漠然と信じていました。パートは主婦の小遣い稼ぎ、まして専業主婦は暇人くらいにしか思っていませんでした。いくら専業主婦の大変さなどをブログなどで読んでも、保育園や家電製品を上手に使わない知識不足の人と誤解していました。

今現在、手探りで雇用されない働き方を模索している最中ですが、同世代で正社員の友人からは「家で何をしているの?」といわれることは多くあります。純粋に正社員の友人からすれば毎日が日曜日でうらやましいという部分もあるのでしょうが、そうでない部分も垣間見えます。なぜなら、今の私と同じような立場の人がいれば、私はその人に「なぜ働かないの」という疑問を投げかけたはずだからです。
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・正社員とフリーランス
正社員とフリーランスは例えるなら巨大タンカーと公園のボートだと過去に読んだ本の言葉が記憶にあります。巨大タンカーは目的に向かって荒波をもろともせず前に進む。ボートは少しの波で大騒ぎです。しかし、巨大タンカーで湖の自然美を堪能することはできません。逆に公園のボートで壮大な大海原を渡ることはできません。

どちらの生き方を選ぶかは本人次第であるはずなのに、正社員時代は同じ職場で働くパート社員を「正社員になれない人」であると思っていたような気がします。何かの事情(育児、介護、自身の病気、能力不足)などの理由で正社員になりたくてもなれないかわいそうな人なのであるとの誤解をしていました。

・生産能力が低いと思われないために
積極的理由で正社員をやめたのにかわいそうがられることは多くあります。そして、その裏側にある差別的感情もひしひしと感じます。それは私自身がそうであったからです。自分の知らない世界をよく知ろうともせず、自分の基準で判断してしまう危うさをフリーランスとなった今、実感しています。そうは言うものの、現実としては対外的な意味で収入が少ないと思われることは生産能力が低い、つまり差別を受ける可能性が高いことを意味します。特に女性であることは一般的に男性よりも給与水準が低いので、男性で同じ立場の人よりもさらに生産能力が低いと思われる可能性は高いといえそうです。
対外的には「無職」、「専業主婦」ではなく「自営業」や「専業投資家」としていた方が良さそうです。そして、男であれ女であれ、現実的に「稼げる」仕事に就くことが、理不尽な差別を受けないためには必要であることも自分の子供には伝えていきたいと思っています。

この記事は過去の「本当にあなたは差別していませんか」を加筆、修正したものです

上記の本文に出てくる巨大タンカーとボートの例えは野田知佑さんの本に書いてあったはずです。
多くの著作がありますが、その中でも下記の本は何度読んでも面白いのでおすすめです。著者に憧れてカヌーで全国の川を旅した人も多いのではないかと思います。私もその一人です。